以下のような症状のある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
睡眠は一日のうち6~8時間と、およそ4分の1以上を占めます。
その間、無呼吸が頻回に起きていると、体内が低酸素の状態となり、急に呼吸を再開した際に、活性酸素という血管壁に有害なガスが発生し動脈硬化が進行してしまいます。
「朝起きられない」「疲れが取れない」「日中の眠気や集中力の低下」だけでなく、長い間放置していると、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが蓄積していってしまいます。
当院では、いびき・無呼吸の疑いのある患者様に、自宅で検査可能な機械を貸し出して精査し、必要な治療を提案しています。
自宅で検査装置を付けて一晩眠っていただきます。解析した検査結果を、次回来院時に医師よりご説明します。
また、いびき・無呼吸では多くの場合、上気道の狭窄が関係します。
耳鼻咽喉科ではファイバースコープを用いて上気道全体を診察することで、
を判断し、治療に繋げていきます。
中等度から重度の睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、「睡眠中に無呼吸を検知して呼吸を助ける装置(CPAP)」を保険診療で受けて頂くことが出来ます。
また、扁桃肥大や鼻中隔弯曲症が主な原因となっている場合は、手術治療を進める場合もあります。
時には中枢性無呼吸という、脳からの指令がうまく働かないことでおこる珍しい無呼吸もあります。
検査で初めて分かるため、検査結果に応じて脳神経内科などに紹介いたします。
お子さんの大きないびきや無呼吸は、成長や発達に影響を及ぼすことがあり注意が必要です。
子供のいびきや無呼吸で主な原因となるのは、
などが原因となることがあります。
感冒をきっかけに悪化した場合は、炎症を落ち着ける治療をするだけで改善する場合もありますが、症状が長く続く場合は手術による治療が適応となる場合があります。(年齢や症状による)
ご相談のために受診される際は、お子様の眠っている間の動画(特に首元やみぞおちの辺り)を撮ってお持ちいただけると、様子がよく分かります。ご検討ください。