よくある症状|北区上十条|小児科・耳鼻咽喉科・美容皮膚科|おひさまクリニック

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よくある症状

よくある症状|北区上十条|小児科・耳鼻咽喉科・美容皮膚科|おひさまクリニック

発熱

乳幼児では37.5度以上、学童以上では37度以上を発熱の目安としていますが、普段の熱(平熱)より明らかに高ければ、発熱と考えています。普段から体温は1日の中でも変動がありますが、感染症の多くは間欠熱(熱が上がったり下がったりする)が多いです。とくに午後から夜間に上がって、朝は下がることが多く、朝は元気になって登園・登校したのに午後から熱が出てきて早退するということもよくあります。
いわゆる‘かぜ’(風邪症候群)ではだいたい2、3日以内に解熱することが多いです。3-4日を越えて発熱を繰り返す場合は自然治癒は難しいかもしれません、ご相談ください。また、高熱でつらそうなときや、ぐったり感を伴うとき、流行性疾患を疑うときは、早めにご相談ください。

1歳までの発熱

赤ちゃんの免疫

1歳までの発熱

赤ちゃんは生まれたときにお母さんから免疫の力をプレゼントされています。そのおかげで4-5か月までは風邪をひいたり熱を出したりしにくいです。6か月頃には免疫の力はだいぶ弱まってしまいますが、自分の体が免疫能をつけ始めます。ご兄弟や家族と触れ合い、保育園などで集団生活をおくることで様々なウィルスや細菌にさらされながら免疫をつけていきます。免疫がつくことで、次に同じ病原菌にあったときに症状を出さずに抑え込むことができるようになります。
その過程の中で発熱(37.5度以上)をすることがありますが、月齢により注意点があります。

生後1か月までの発熱

原則として入院して原因を調べることになります。病原菌によっては急激に症状が悪化することがあるからです。気温が高いと影響を受けることもあるので、元気があるなら涼しいところで熱を測り直し、37.5℃以上あれば必ず受診しましょう。

生後3か月までの発熱

昔は原則として入院でしたが、検査法の進歩や普及により、全身状態が良ければ検査をして判断することができるようになりました。当院でも院内の血液検査が15分ほどで結果が出るので、検査値をみてから治療方針を決めるようにしています。

生後6か月からの発熱

この月齢は風邪もよくひきますし、熱を繰り返す子もいると思います。もし保育園などに通いはじめればさらにたくさんの病原菌にさらされますので、感染するのはよくあることです。ウィルスの感染は一般的に自分の免疫の力で治すものですが、体力・免疫力を温存するためにも内服治療をふくめたケアを早めにしてあげましょう。3日以上熱が続くときやぐったりした感じがあれば抗生物質などが必要かもしれません。必ず医療機関を受診しましょう。

1歳ごろの発熱

突発性発疹という感染症は最近は2-4歳頃に多くなっていますがもともと1歳ころに多いといわれてきました。40度近い高熱が3-5日つづいて、解熱するとほぼ同時期に胸、背中、顔などに赤い大きめの発疹が出ます。機嫌の悪さが目立つのも特徴で倦怠感がつよく食欲や意欲が低下します。発疹が出るまでは他の病気と区別がつきにくいですが、風邪症状が乏しく、咽喉だけに所見があると疑います。下痢や熱性けいれんを伴うことがありますので注意しましょう。

突発性発疹症発熱4日間、解熱後の発疹

胸 突発性発疹症

体幹部(胸や腹、背中)を中心に、赤くて平坦な発疹(紅斑)がパラパラと出てきます。点々だったりまだら状だったりします。

背中 突発性発疹症

解熱してから出現するのが特徴です。機嫌の悪さは続くこともあります。発疹は痒くなく、3-4日で消えていきます。

鼻漏

鼻水、鼻づまりの原因としてはまず鼻炎を考えます。感染やアレルギーによって鼻の粘膜に炎症が生じます。一般的に感染性では粘性が強い色のついた鼻漏になってきます。アレルギーでは透明なさらさらした鼻漏が流れ出てきます。長期化してくると副鼻腔炎や中耳炎の原因となることもあります。薬物治療で改善しない場合は処置や手術が必要となることもありますので、早期の診断・治療が重要です。小児科では問診内容と年齢や流行状況から、耳鼻咽喉科ではそれに加えて鼻鏡やファイバーによる画像所見も活用して診断をつけていきます。

咳は気道内にある異物を排出するために起こる体の防御反応です。期間によって急性の咳(3週間未満)、遷延性の咳(3~8週間)、慢性の咳(8週間以上)の3つに分類されます。急性の咳では、肺炎・気管支炎、気管支喘息、クループ、扁桃炎などに注意が必要です。苦しくなく軽い咳ならば周囲に感染させないよう注意しながら自然に収まるのを待っても良いでしょう。3週間以上続く場合、ただのかぜではなく、他の病気が原因になっている可能性が高いです。気管支喘息や咳喘息、アトピー咳嗽などのアレルギー性疾患、マイコプラズマ肺炎や慢性副鼻腔炎、感染後咳嗽などの感染症、胃食道逆流や心因性咳嗽、気道異物なども考えられます。日常生活に支障があるとき、苦しいとき、流行しているとき、長引いているときなどは是非ご相談ください。それぞれの症状や経過から検査を考え、推定もしくは特定した診断に基づいて治療をすすめることが必要です。