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子どもの皮膚のトラブル

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アトピー性皮膚炎

皮膚のバリアー(防御)障害による皮膚炎で、子どもの15%がアトピーともいわれます。左右対称な皮膚炎で汗をかく部分に目立ちます。乳児期は顔、幼児以降は肘や膝に湿疹が目立つようになります。治療はステロイド軟こうが中心で、年令や部位や症状の強さによって使い分けています。予防には皮膚を防御してくれる保湿剤をつかいます。あせも、とびひ、水いぼなどはアトピーの方に生じやすいです。

あせも(汗疹)

汗のたまる部分にできます。額と鼻は汗腺が多いためできやすいです。おむつが蒸れるので腰回りや太もも付け根にもできやすいです。赤いポツポツが出たり、光沢のある小さいツブツブができたりします。治療はステロイドがよく効きます。感染をおこすとにきび状の汗腺膿瘍や下記にあるとびひ、を併発することもあります。

とびひ(伝染性膿痂疹)

皮膚にブドウ球菌やレンサ球菌という細菌が感染すると水ぶくれやかさぶたができるようになります。そこを触った手で他の皮膚を掻くことで飛び火していきます。鼻や腕などひっかきやすいところにできることが多いです。抗生物質の内服もしくは軟膏を使います。

水いぼ(伝染性軟属腫)

ポックスウィルスの感染による発疹です。小さく境界のはっきりしたブツブツで、1-5㎜程度、皮膚色のことが多いです。なかなか自然治癒しませんが、ふつうはそれほど増えず、悪い状態にもならないので、放置して問題ありません。美容的もしくは社会的に必要があれば当院では麻酔テープを貼ってピンセットでつまんで摘除します。内服ではつかうとすれば漢方薬ですが、効果はそれほど高くない印象です。

虫さされ

腫れがひどくならない子は、そのままで良いでしょう。強く腫れて痒くなるようなら薬で炎症を抑えると症状を和らげられるので投薬しています。虫にさされてかかる病気もありますので、予防として虫よけスプレーなどは是非つかうようにしましょう。

日焼け

かゆくなったり、皮がむけたりしますが、あまり治療が必要となることは多くありません。しかし軽いやけどの状態ではあるので、症状が強い場合はご相談ください。紫外線は骨をつくるなど有用な面もありますが、害も大きいので、日焼け止めは肌にあうものであればおすすめしています。広く塗る前に試し塗りをしておくと良いでしょう。